米子水鳥公園

岡山から伯備線の1番電車に乗り、9時3分に米子駅に着いた。駅から水鳥公園へ行くバスはない。タクシーで6kmの距離であるが、公共交通機関で安く行くことをモットーとしているので、9時30分初の下葭津(しもよしづ)行きのバスに乗る。バスは狭い旧道を走る。粟島神社前で降り、南西へ300m歩くと米子-境港間を結ぶ4車線の産業道に出る。ここから、粟島神社が見える。江戸中期まで中海に浮かぶ島であったそうである。北西に折れ、400m歩くと、米子水鳥公園の標識があるので、信号を西に渡る。
ここから水鳥公園までは一本道である。500m歩き水路にかかっている橋を渡ると、米子水鳥公園である。このあたりに来ると、コハクチョウの鳴声が聞こえる。ここからは、西の対岸にコハクチョウが休んでいるのが見える。

オシドリ水鳥公園へのアクセス

翌年(2008年)、再度、米子水鳥公園へ行きました。このときは、バス停「粟島神社前」で降りないで、「乗越」まで乗りました。バス停「乗越」の方が、200m近いことが分かりました。バス停から米子水鳥公園まで道順をGoogleマップで作成しました。バスで米子水鳥公園へ行かれる方はご利用ください。バスは1時間に1本程度です。

米子水鳥公園へ Googleマップ
バス時刻表/日の丸バス

水鳥公園ネイチャーセンター

水鳥公園の外周を500m行くと米子水鳥公園ネイチャーセンターに着く。自然にマッチした木造の大きな建物である。南東に向いた正面の窓から、水鳥公園が一望できる。ちょうど正面に伯耆大山が見える。あいにく曇りがちの空模様で、頂上付近の冠雪が薄っすらと見える。南西に、うずくまっているコハクチョウとオナガガモを観察した。今日は、3月9日で白鳥もカモも少ない。それでも白鳥は、300羽ぐらいいるように思われた。
詳しくは、米子水鳥公園のホームページを、ご参照下さい。

水鳥観察桟橋から

建物の西側に、水鳥観察桟橋が作られており、休んでいるコハクチョウ達を身近に観察することができる。昼近くになると、付近を泳いだり、逆立ちして水草を食べる光景が見られるようになった。コハクチョウの一家族が、輪状に集まって首を振りながら甲高い声で泣き出した。餌場に飛び立つ合図と思って、カメラを構えてまっていたが、飛び立つことはなかった。公園の南にいた一家族が、こちらに飛んできただけであった。水面を走って飛び立つ様子は見ることができなかった。

安来平野の田んぼへ

これは、12月の下旬の話である。日野川のオシドリを観察した後に、安来平野の田んぼに降りている白鳥を観察しに出かける。安来駅に降り、循環バスに乗る。運転手の方に、どこで降りたら白鳥に出会えるかと聞く。「白鳥は日によって降りるところが異なる。沢付近で見かける。」とのことで、情報科学高校前で降りて、沢までの3kmを歩くことにした。
少し歩くと、カラスの一団が田んぼを埋め尽くしていた。異様な感じで、不安にかられながら通り過ぎた。しばらく行くと、遠くに黒い集団が田んぼに降りているのが見えた。双眼鏡でのぞくとマガンのようである。私にとってはじめて見る光景である。近づいていくと、マガンの集団で、稲の2番穂を食べている様子だ。何羽かのマガンが首を伸ばし、あたりを見回している。見張り番である。写真撮影には、もう少し近づきたいのであるが、これ以上近づくと飛び立つ感じがした。
野鳥には、人が近づくのを許容する距離があるように思う。鳥によってその距離は異なるが、マガンと人の距離は100mぐらいであった。食事の邪魔をするのは、不本意なのでこれ以上近づくのはやめた。

出雲織・のき白鳥の里

白鳥は見ることができず、農村公園「出雲織 のき白鳥の里」に着いた。農作物直販店の建物の裏側で、コハクチョウの鳴声が聞こえた。裏手に回ると、50mほど離れた田んぼに、コハクチョウの一群が降りていた。この建物の裏側は、コハクチョウを観察するためのベランダになっていた。この建物に面した田んぼには、コハクチョウのために水を張ってあった。コハクチョウが降り立っているのは、その向うの田んぼで、南側は大通りに面し、車が行きかっていた。
田んぼに降り立ったコハクチョウの一団を見るのもはじめてである。写真撮影には距離があった。1時間ほど観察を続けていると、コハクチョウの一家族が農道を乗り越えて水を張った田んぼに入ってきた。稲の切り株から伸びてきている葉や2番穂を食べたり、座って休んだりして一向に飛び立つ気配はない。日暮れまで、田んぼで遊んでいるとのことで、付き合いきれなかった。


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